毎日欠かさず、同じ時間に服用し続けないといけない低用量ピルに対して、「貼るだけ」という、
簡単でしかもピルのように飲み忘れのない最新の避妊方法の一つ「Evra」をご紹介します。
今や海外の避妊法は、LARC(long acting reversible contraception)と呼ばれる一度着けたら放っておいても避妊できる”タイプが主流で、皮下への埋め込む方法やIUS(子宮内避妊システム)、注射法、パッチ法、膣内リングなど多くの選択肢があります。ですが日本では「IUS」以外はまだ未認可。
世界的に見れば、飲み忘れの心配もあり、あまり優れた避妊法とは言えない低用量ピルの認可ですら、欧米に遅れること約40年、服用率はわずか1%(フランス 41%、ドイツ 37%、イギリス 28%、米国 16%)という状況だそうです。
貼るだけで簡単避妊「Evra」
避妊パッチ「Evra」は、2001年11月にFDAからの認可が降りた、ピルと同様のホルモンを、皮膚に貼り付けたパッチから吸収して避妊効果を持たせる避妊パッチです。安全性と効果はピルと同等と確認されていて、1週間に1度貼り付けるだけで、低用量のホルモンが持続的に放出され、妊娠を防ぎます。避妊パッチ「Evra」は、約5cm角のパッチを生理開始日から「二の腕」か「お腹(または腰)」、「臀部」などに貼り、1週間貼り続けます。
1週間後に新しいパッチに貼り変え、3週間連続で使ったら1週間は休薬期間とします。
同じ場所に何度も貼り続けると、かぶれたりする場合があるので、貼り変えるときには新しい場所に貼る方が良いようです。
避妊パッチ「Evra」の特徴
・貼るだけで避妊OK・飲み忘れの心配なし
・ピル同様98%の高い避妊効果
避妊パッチ「Evra」の欠点
・案外大きい・剥がれることも・・・
・低用量ピルより血栓リスクが著しく増加するとの報告も・・・
避妊パッチ「Evra」の使い方
- ・生理初日から1枚目を成分が浸透しやすい下腹部・お尻・上半身(乳房以外)のいずれか1ヶ所に 貼り、1週間貼り続ける。
- ・2週目・3週目と同様に貼り替えて使用する。貼替えの際は毎週貼るヶ所を変える。
- ・3週間(3枚)終了したら、その後7日間は貼るのを休む。 この期間に生理になります。
- ※21日間パッチを貼って7日間お休み、このサイクルを繰り返します。
避妊パッチ「Evra」の注意点
- 一度貼ったもの、剥がれたものを貼り直さない。
- もしも剥がれた場合は24時間以内に新しいものに貼り替えます。
- もしも剥がれてから24時間以上たってしまった場合は最初からやり直しとなります。その日から3週間貼り続けるようにします。
- 喫煙者で、かつ35歳以上の方は、本製品を使用しないでください。心臓発作、血栓(血液凝固)、脳卒中など致命的なリスクにつながる場合があります。タバコの本数と年齢に比例して、副作用の率も高まります。
- ※ビタミンCを同時に過剰摂取した場合、副作用が強く起こりやすくなり、血栓症などを引き起こす可能性がありますので使用中のビタミンCの過剰摂取は控える。
貼るだけ簡単避妊パッチ「Evra」は日本で入手できます
日本ではまだ未認可の避妊パッチ「Evra」は個人輸入で入手できます。個人輸入といっても「オオサカ堂」などの個人輸入代行業者を使えば難しいことはなく、ネットショップで買い物をするのと同じ感覚で購入することができます。
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